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ポコさんの健康クラブ

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あまり知られてない生活習慣病COPD(慢性閉塞性肺疾患)

2017年07月21日

従来、慢性気管支炎とか肺気腫と呼ばれていた疾患を2001年頃からCOPDと総称するようになりました。タバコ煙を主とする有害物質を長期間にわたり吸入暴露することにより生じる肺の炎症性疾患であります。肺胞の壁が破れ、気管支も狭くなります。気管支に痰がたまり、空気が通りにくくなります。慢性的な咳、痰、息切れ等の症状が特徴です。

メタボリックシンドローム(メタボ)は、近年、生活習慣病の代表として、認知率が非常にアップしましたが、COPDを知る人はまだ少ないようです。
日本では、推計患者数500万人以上と考えられますが、治療を受けている患者様は約26.1万人で、認知率が低く、過少診断、過少治療の状態であるといわれています。
COPDは、平成27年度の日本における死因順位10位で、着実に死亡者数が増加しています。呼吸器、肺の疾患ですが、他疾患を併発することが多いので、全身の疾患として考えた方が良いともいわれています。[続きを読む]


気になる認知症の症状

2017年05月11日

高齢化社会となり、認知症は私達の家族、私たち自身にも起こってくる最も身近で、心配な病気の一つです。認知症には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症などがありますが、脳神経細胞の変性によって起こってきます。認知症の症状には、中核症状と行動・心理症状(BPSD)があります。

中核症状は脳神経細胞の障害により起こる症状で、認知症の初期から、ほぼすべての方に認められる症状です。代表的な症状は記憶障害で、数分前の出来事を忘れてしまうことが特徴的です。このため、鍋に火をつけたまま焦がしてしまうというようなことが起こります。通常のもの忘れは、出来事の一部を忘れることが多いのですが、認知症では、物事の全体を記憶できていません。例えば、私達も昨日の夕食のおかずが何だったか、思い出せないことがありますが、認知症の方では、食事を摂ったこと自体を記憶しておりません。また、よく使う言葉が出てこない。[続きを読む]


血圧の正しい知識(診察室血圧と家庭血圧)

2016年12月12日

ketsuatsu_keisoku血圧とは、血液が血管内を流れる時に、血管壁を押し広げる力をいい、通常動脈の血圧をいいます。血圧は、心臓の収縮による心拍出量と末梢血管の抵抗で規定されるので、高い血圧が続くと、心臓に負担がかかり、血管も障害を受けやすくなり、このため、脳卒中などの循環器疾患にかかりやすくなるのです。

血圧は、測定場所により、診察室測定血圧と診察室外測定血圧に分けられます。診察室外測定血圧には、公共施設、職場、薬局などの自動血圧計で測定された自己測定血圧がありますが、最も重要なのは家庭血圧です。

74歳までは、診察室の血圧は140/90mmHg未満が正常、家庭血圧は135/85mmHg未満が正常です。これらの値を超えると高血圧の可能性がありますが、人生の大半は診察室以外で過ごしますので、大事なのは家庭血圧の測定値です。また、正常血圧の中でも、理想的な血圧(至適血圧)は120/80mmHg未満ですので、100~110mmHg代の血圧は低すぎるものではありません。[続きを読む]


めまいを感じたら

2016年06月01日

sick_memaiめまいは中高年の方に大変多い病気、症状です。
ある日突然、目がまわり、気分不良となり、嘔吐し、動けなくなる、大変つらい状態にもなります。

めまいには大きく分けて、耳(内耳、前庭神経)の障害によっておこる末梢性めまいと脳の障害で起こる中枢性めまいがあります。症状で分けると、グルグル回る回転性のめまい、フラフラする浮動性のめまい、目の前が暗くなる失神性のめまいという3つのタイプがあります。

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脂肪肝、フォアグラはどうでしょう。

2016年04月01日

脂肪肝脂肪肝はその名のごとく、肝臓に脂肪が蓄積する疾患で、原因は食べ過ぎによるカロリー過剰、肥満、アルコールの多飲などです。健康診断を受ける方の3割近くに認めるとの報告もあります。

フォアグラという食べ物がありますが、鴨やガチョウに過剰にエサを与えて、肥満させ、脂肪肝をつくったものです。フォアグラとは、フランス語で肥えた肝臓という意味だそうです。正常の肝臓は赤褐色ですが、フォアグラは脂肪が多いので黄色味をおびています。

 人間の脂肪肝も同じで、まさにフォアグラ状態になったものと言えます。メタボリックシンドローム(通称メタボ)は、生活習慣病の代表で、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)と関連し、内臓に脂肪が蓄積する状態です。この内臓に脂肪が蓄積する状態の代表が脂肪肝です。

アルコール性肝障害は、進行性の疾患としてよく知られていますが、飲酒しない人の脂肪肝は、いままで軽視されてきた傾向がありました。しかし、このアルコールを飲まない方の脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)の中に、肝臓の炎症が進行していく非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)という病態があり、さらに肝硬変、肝がんになる症例のあることが判明しました。このため、飲酒しない人の脂肪肝にも、注意が喚起されています。

脂肪肝は生活習慣病の一つであり、生活習慣の是正が必要です。原因がアルコールの場合は、飲酒を減らすことが必要ですが、飲酒をされない方の脂肪肝は、食事療法と運動により、減量することが重要です。もちろん、糖尿病、高血圧、脂質の異常などがある場合には適切に治療を続けることが、脂肪肝の改善にもつながります。

それでも肝機能異常が続く場合や、血小板数が減少してきた場合などは、上述の脂肪性肝炎や肝硬変への進行、悪化も心配されます。そのような場合は、一度、専門医を受診したほうが良いでしょう。


長引く咳はなぜ?

2016年02月01日

マスクと咳
この季節、咳が長期間続いて、治らないという方が時々あります。

最も多いのは、風邪をひいた後など、ほぼ良くなったけど、咳が続いているという状態です。感染後咳嗽(がいそう)と言います。レントゲンとか血液検査などで、肺炎、肺結核、肺がんなどの重篤な疾患がないと診断されれば、おそらく、この感染後咳嗽で、時間とともに自然軽快していきます。

8週間以上も続く場合を慢性咳嗽といいます。一つの原因として、副鼻腔炎などの鼻の病気があり、これに伴う後鼻漏(鼻からの分泌物、鼻汁がのどの奥に流れる)ために喉が刺激され、咳が出るという状態があります。アレルギー性鼻炎(花粉症)でも同様のことが起こる可能性があります。このような場合は痰のからむような咳で、副鼻腔炎、鼻炎などの治療を耳鼻科等できちっと行うことにより、咳も改善します。

痰を伴わない咳が長く続く場合、多いのが咳喘息です。気管支喘息は喘鳴(ヒューヒュー・ゼイゼイ)、呼吸困難、咳等を症状とする疾患ですが、咳だけが唯一の症状の喘息があることが判明し、咳喘息といいます。この咳には、喘息の薬である気管支拡張薬や吸入薬が有効です。よく似た病態で、アトピー咳嗽といって、咳受容体感受性が亢進しているため起こる慢性咳嗽もあります。アトピー素因のある中年女性に多く、喉のイガイガ感を伴い、アレルギーの薬が有効です。

この他、日本ではまだ少ないのですが、胃食道逆流症(胃酸が食道に逆流し、胸やけなどの症状が起こる疾患)に慢性の咳が合併することもあります。

最後に、忘れてはいけないのが、喫煙の影響です。喫煙による咳は、タバコによる刺激で生じた喀痰を排出するためのものですが、長期の喫煙により肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎などが徐々に進行している場合もあります。
早期の禁煙が重要です。


大事な腎臓を守ろう!

2015年12月01日

腎臓検査や検診を受けた時、“腎臓が少し悪いですね”と指摘されたことがある方、少なくないと思います。

腎臓は非常に大事な臓器で、重大な病気にかかった時、その予後(生きるか死ぬか)を左右する一因は腎臓の機能だと言われています。

原因を問わず、慢性的に腎臓が悪くなっている状態を慢性腎臓病CKDといいます。腎臓の機能の低下は、“血液検査でクレアチニン値が高い”とか“尿検査で蛋白が出ている”などで診断されます。
腎臓は加齢、高血圧、糖尿病などいろいろな原因で、その機能が悪くなっていきますが、軽い時期には無症状なので、軽視されがちです。[続きを読む]


尿酸が高いとなぜ悪い?

2015年10月01日

健診で尿酸値が高いので、注意してくださいと言われたことはありませんか?

尿酸という名前から尿検査と思われる方がありますが、尿酸の値は血液検査でわかります。

尿酸値が高いと痛風という病気になるということは、よく知られています。昔は、金持ちの人、贅沢な人がかかる病気といわれていましたが、現在は飽食の時代、だれもがなりえる病気です。すなわち、肉、魚などプリン体が多い食べ物を多く摂る人、ビールなどのアルコールを多く飲む人、運動不足の人、肥満の人が痛風になりやすい人といわれています。

痛風の症状(足の関節が腫れて痛む)が出ていないけれども、尿酸値が高い方は高尿酸血症(尿酸値7.0mg/dl以上)といわれますが、やはり要注意です。尿路結石になりやすい、結石ができることで腎臓が悪くなりやすい、動脈硬化になりやすいなどの悪い点があります。[続きを読む]


貧血にご注意

2015年08月01日

貧血貧血とは、医学的には血液がうすくなった状態(血色素:ヘモグロビンが低下した状態)で、赤血球が体に必要な酸素を運ぶのが不十分な病態です。立ちくらみ、めまいなどの症状が、よく貧血と表現されることがありますが、低血圧や起立性低血圧(脳貧血と表現されることも)などの状態を混同して言われている場合も多いようです。

貧血の症状は、顔色不良、めまい、動悸、全身倦怠感などで、血液検査で診断されます。舌炎、口内炎、口角炎、爪のスプーン状の変化、氷が食べたくなるとういう症状(氷食症)も貧血と関係がある場合があります。[続きを読む]


シックデイ(糖尿病患者様に気をつけてほしいこと②)

2015年06月01日

病気のおじさんシックデイとは体調の悪い日という意味ですが、糖尿病治療中の方が体調不良のときを表す言葉として使われています。

多いのは、風邪、インフルエンザで発熱した時とか、嘔吐、下痢を起こした時などです。
シックデイでは、体調不良で食事が取れなくなり、普段より血糖が低下したり、逆に病気のストレスで、血糖が上がったりする場合があり、脱水状態にもなりやすくなります。
シックデイを契機とし、糖尿病が悪化、ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群などの重篤な状態となることもあるので注意が必要です。

体調が悪いときの対応としては、食欲がなくても、おかゆ、うどん、低カロリーのスポーツドリンクなどで水分と栄養を補給し、絶食を避けるようにします。[続きを読む]



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