薬はのみはじめたら、一生のむんですか?
2011年11月08日
患者様に薬を初めて処方しようとするときよく聞かれる言葉です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の薬は長期にわたってのむことになりますが、あまり自覚症状が無いことが多いせいもあり、薬をのむということが自分は病人だと認定されたようで、抵抗があるのは自然のことであります。昔、病気といえば、自覚症状があり、具合が悪いことを指し、症状がとれた時点で治癒と思われていました。もちろん、薬や治療も症状がある時だけで、ある意味わかりやすかったと思います。現代でも、風邪をひいたとかお腹をこわしたとかの治療は一緒です。[続きを読む]
太っているのは悪いのか、良いのか 今昔
2011年10月05日
昔、太っていることは良いこととされ、太っている人はあこがれの的でした。平安時代の絵巻物の美人はみんな丸顔でふくよかです。これは、第二次世界大戦後の昭和30年代までそうであった様な気がします。太っている人は体格が良い人と呼ばれていました。これは、食べ物が貧しく、痩せている人がほとんであったためだろうと思われます。みんな、腹いっぱい食べることができませんでした。山盛りのごはんが食べれたのは、正月、お盆、お祭りの時ぐらいだったでしょう。
しかし今、平和が続き、飽食の時代となり、皆さん毎日満腹になるまで食べるようになり、肥満の人が増加、痩せている人が少なくなりました。そして、スリムな人が美人ということになり、皆さん痩せることにあこがれるようになりました。人間は無いものねだりなのです。
血糖を上げない食事のとり方
2011年09月14日
① 糖尿病食は健康長寿食です
糖尿病の食事療法では特別なものではなく、すべての人にとって、健康で長生きする食事です。特に食べてはいけないものはなく、必要なカロリーをバランス良くとることがポイントです。
② 必要なカロリーは、標準体重×30kcal程度です。
炭水化物(ごはん、パン)、タンパク質(肉、魚)、脂質、野菜、果物等をバランスよくとります。脂肪、食塩は控えます。