1. 糖尿病関連
血液検査
検査名 | 正常値 | 意義 |
血糖値 (グルコース) |
70〜110未満mg/dl | 70未満は低血糖、空腹時に110以上は高血糖と判定されます。 |
HbA1c | 4.6〜6.2% (国際標準値) |
最近1〜2か月の血糖のコントロール状態を反映します。数値が高いほどコントロール不良です。 |
グルコアルブミン | 12.0〜16.0% | 最近3週間の血糖コントロールを反映します。数値が高いほど、コントロール不良です。 |
インスリン(IRI) | 8〜11μU/ml | 空腹時のインスリン分泌状態により、インスリン分泌能、インスリン抵抗性が推測されます。 |
Cペプチド(CPR) | 0.5〜2.0ng/ml | インスリンの代謝物で、インスリン治療中でもインスリン分泌能を推測できます。 |
抗GAD抗体 | 陰性 <1.5U/ml | 1型糖尿病で陽性となります。 自己免疫性の機序で膵β細胞が破壊され、糖尿病が発症します。 |
尿検査
検査名 | 正常値 | 意義 |
尿中アルブミン | <30mg/gCr | 糖尿病性腎症の早期診断に用います。腎症で増加します。 |
負荷試験
検査名 | 意義 |
75gOGTT | ブドウ糖を飲んでいただき、時間ごとに血糖を測定、その結果から、糖尿病かどうか判定します。 |
血糖コントロールの目標
糖尿病の治療において、HbA1cの値を以下の目標内に維持することが重要です。
通常はHbA1c7.0%未満を目指します。
項目 | 数値 |
血糖正常化を目指す際の目標 | HbA1c6.0%未満 |
合併症予防 のための目標 |
HbA1c7.0% 未満 |
治療強化が困難な際の目標 | HbA1c8.0%未満 |
2. 循環器関係
心電図検査
検査名 | 意義 |
標準12誘導心電図 | 心臓の電気活動を記録、心臓の検査としてルーチンに行われます。心肥大、虚血、心筋の障害、不整脈などが診断できます。 |
ホルター心電図 | 小型の心電図を24時間装着、記録します。不整脈、狭心症の診断、通常の心電図でわからない胸部症状の原因精査に有用です。 |
超音波検査
検査名 | 意義 |
心エコー図検査 | 超音波で心臓を写し、その形態や動きから、心臓の機能、弁膜症、心肥大などの診断に有用です。 |
頸動脈エコー検査 | 頸動脈を超音波で映し、動脈内膜中膜厚IMTを測定、動脈硬化プラークを検索し、動脈硬化の程度を診断します。 |
血液検査
検査名 | 正常値 | 意義 |
BNP | <20pg/ml未満 | 心臓から分泌されるホルモンで、心臓病、不整脈、心臓の機能低下等で上昇します。 |
3. 一般内科関係
検査名 | 内容と意義 |
尿検査 | 糖の他、蛋白、潜血等をチェック、腎臓、膀胱疾患の診断にも有用です。 |
便検査 | 潜血をチェックし、大腸がん等の大腸の異常をチェックします。 |
血液検査 | 血液一般検査:貧血の有無、白血球のチェックなど行います。 CRP :炎症の有無、程度を判定します。 生化学検査 :肝機能 腎機能 電解質 脂質(コレステロールなど)をチェックします。 内分泌検査 :甲状腺ホルモンの測定など行います。 |
細菌検査 | 痰、尿、便などから疾患の原因となっている細菌を検索し、薬物の有効性についても調べます。 |
腹部エコー検査 | 超音波で、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓などの異常をチェックします。 |
レントゲン検査 | 胸部X線検査:心臓、肺等をチェックします。 腹部X線検査:腹部をチェック、ガスの状態などから腸閉塞の診断にも有用です。 上部消化管造影:バリウムを飲んでいただき、食道、胃、十二指腸を写し、疾患の有無を検査します。 |