2015年9月1日
インフルエンザHAワクチンのワクチン株は、昨年までA型2株、B型1株の3価ワクチンでしたが、今年からはB型の株数が追加され、全部で4価のワクチンになります。
従来、季節性インフルエンザワクチンには、A/H1N1pdm09、A/H3N2ならびにB型の3種類(3価)の株が含まれており、B型株については山形系統あるいはビクトリア系統のどちらか一方のワクチン株を選定していました。
しかし近年、B型インフルエンザは、2系統(山形系統とビクトリア系統)の混合流行が続いていることから、WHOも2013年からB型2系統株を推奨し、世界的にも4価ワクチンへと移行しています。そこでわが国でも2015/2016シーズンよりA/H1N1pdm09, A/H3N2, B/山形系統ならびB/ビクトリア系統の4価ワクチンとなりました。これにより、B型インフルエンザの予防効果の向上が期待されます。