2014年12月号
食品交換表を利用しましょう。
糖尿病の食事療法を効果的に進めるために食品交換表を利用しましょう。
日本糖尿病学会から発売されていて、書店で購入できます。(図1)
食品を6つの栄養素、6つの表(表1炭水化物、表2果物、表3蛋白質、表4乳製品、表5脂質、表6野菜等)に分け、それぞれの1単位80kcalの量がわかりやすく示されています(図2)
まず、1日の総エネルギー(単位)を決め、バランスよく、各表から摂取します。必要なカロリーは標準体重×30kcal程度です。
重労働の人は×35kcal 軽労作の人、減量目的の人は×25kcalで設定します。栄養素の内訳では、炭水化物で50~60%、蛋白質で20%弱、脂肪で20%強を摂取します。
本の中に、どのような食品からどれだけ食べればよいかが示されています。
例として以下のデータを参照してみてください。
例)40歳 女性 157cm 60kgの場合
合併症のない糖尿病患者様で、普通の労作の仕事を行っている場合
標準体重は 1.57(身長)×1.57(身長)×22(BMI)=54.2kg
→ 現在約6kgの体重オーバーと判定
次に、標準体重の維持に必要なカロリーを計算します。 54.2×30=1626kcal
糖尿病食事療法のための食品交換表を利用 1単位80kcal
1日 1600kcal(20単位)を目標とします。(標準体重への減量を期待)
食品交換表の中から、以下の単位数で、食品を選びます(炭水化物60%)。
食品 分類 |
表1 炭水化物 |
表2 果物 |
表3 蛋白質 |
表4 乳製品 |
表5 脂質 |
表6 野菜等 |
調味料 |
指示 単位 |
10 | 1 | 4.5 | 1.5 | 1 | 1.2 | 0.8 |
上の表の1/3程度を1回の食事に食べることになり、例えば表1の炭水化物をご飯で食べると、1回3単位で150g(小さい茶碗に1.5杯)となります。
何度かやっていくと、しだいに、ご自分にあった、食事の量、栄養バランスが分かっていくと思います。
詳細については、個人個人で異なりますので、管理栄養士から詳しい、指導を受けることをお勧めします。