2012年09月号
タバコが体に悪いことは、皆様漠然と知っておられますが、具体的にどうなのか、詳しく分かってない人が多いのではないでしょうか。
タバコを吸う人の平均寿命は吸わない人に比べて10年短いことが分かっています。そして、タバコの弊害としては主に以下の5点があげられます。
1. 循環器疾患のリスクが上がります。
タバコの煙を吸うと血管が収縮、血圧が上昇、心拍数が増え、一酸化炭素で酸素不足になり、心臓に負担がかかります。タバコの煙の中の活性炭素などのために動脈硬化が促進され、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、血管の病気にかかりやすくなります。
2. 呼吸器の疾患を引き起こします。
慢性閉塞性肺疾患(肺気腫など)、喘息などを引き起こし、呼吸困難で苦しむようになります。
3.がんになる可能性が増加します。
非喫煙者に対し 男性で喉頭がん32.5倍、肺がん4.45倍、食道がん2.24倍、膀胱がん1.61倍 女性では喉頭がん3.29倍、肺がん2.34倍、膀胱がん2.29倍、甲状腺がん1.86倍になります。
4.女性にとってタバコは老化促進剤です。
ダイエットのために喫煙する人もいるようですが、皮膚の老化が早まり、卵巣機能の低下、妊娠への悪影響があります。
5.受動喫煙により、家族の方も被害を受けます。
親が屋内で喫煙する家庭では、子供の尿中のニコチン量は喫煙しない家庭の15.2倍にもなります。喫煙者が肺に吸い込む主流煙に対し、灰皿に置いたり、指先に持っているタバコから立ち上る煙を副流煙といいますが、この副流煙にも有害物質が多く含まれています。
ぜひ禁煙を始めましょう!